「胡蝶の鏡」  篠田真由美
胡蝶の鏡 胡蝶の鏡
篠田 真由美 (2005/04/06)
講談社

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1912年夏、ハノイの緑の庭に鳴り響いた銃声。砕かれた鏡、絶命した青年、血の色の蝶。その日から少年は最愛の人を奪われ、無垢の楽園を失った。やがて戦乱に翻弄されていく国と人。悲劇の真相は90年の時を経て、氷雨降る古都京都で解き明かされる。

「建築探偵挙動不審」の章で、明らかにいつもと変わってしまった桜井京介(今までが異常だったけれど)。
それを心配する栗山深春。
30男がどうしようもなくて可愛いです。この人達。
でもやっぱり蒼はすごい存在だなぁ…と思う。
この保護者たちよりずっとしっかり者になりました。

世界史は好きなんですが、得意なのは中世西洋史と古代中国史なので東南アジア史はからっきしです。しかも近代になるとわからなくなる。
でも篠田の小説は歴史の語られていない部分もきちんと書き出してくれるので、推理小説だけれどそれだけではないところがいいです。
やっぱり小説や曲、芸術は時代・歴史・政治が深く絡んでいると思うので。
タイトルどおり、この小説は「鏡」がキーワードになってます。対比。
顔は似ているけれども、全く違う存在―――それゆえに憎く思ってしまう。
構成もしっかりしてて、「原罪の庭」と同じくらい好きな作品です。
【2006/10/04 16:24】 | 読書日記 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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